ミャンマー民主化闘争へ連帯と支援を
在日ミャンマー人が「8月8日」行動 在日ミャンマーの人々が「8月8日行動」を行った。五反田の公園に集結し、北品川にある在日ミャンマー大使館まで連日つづく猛暑のなかシュプレヒコールを繰り返し、デモ行進した。彼らの掲げるプラカードに日本語で書かれたスローガンは ― 日本政府は、ミャンマー国民の真の声に耳を傾けろ、人権を侵害しているミャンマー軍を制裁しろ、支援をやめろ、日本の政府は企業ミャンマー軍関係企業との提携をやめろ、ODA支援をやめろ、日本政府は、衆参両院決議を実行しろ、国民統一政府(NUG)と連携しろ、安倍元首相国葬に軍評議会関係者を出席させるな。
ミャンマーの軍事クーデタ(21年2月)から1年半が経つが、国軍による民衆弾圧は止むことなく続いている。7月には、ピョーゼヤトー元国会議員、作家のチュウミンユー氏など民主化運動の指導者・活動家4人が処刑された。不屈に軍に抵抗を続ける民衆とNGUへの脅迫、見せしめだ。これまでに市民の犠牲者は2000人以上に上り、1万2000人が軍に拘束されているが、軍事法廷で死刑判決を受けている人は140人もいる。行方不明者も多数いる。軍による村への攻撃や焼き討ち、爆撃などから逃れる国内避難民は77万人に達している。
ロシアはミャンマー国軍との友好関係にあり大量の武器を供給している。中国も「内政不干渉」として制裁しないどころか、武器を提供している。日本は国会決議(「ミャンマー国軍によるクーデターは、民主化への努力と期待を踏みにじるものであり、クーデターを引き起こした国軍による現体制の正御統制はまったく認められない」)はしたが、それに基づく実効性ある行動は未だしていない。ミャンマー国軍に経済的利益をもたらすODAや民間事業の本格停止には踏み切ってはいない。
ミャンマー国軍に対する批判と制裁の実施、同時に、アウンサンスーチーさんの解放やミャンマー民主化を支援する、ASEAN諸国はじめ国際社会の世論と行動を広げなくてはならない。不屈に民主化・抵抗運動をつづけるミャンマー民衆への連帯と支援を広げよう。
8888民主化運動 長期独裁政権が続くビルマ(現ミャンマー)で、1988年8月8日、全ビルマ学生連盟が「軍の独裁反対」のゼネストとデモを呼びかけた。これに対し、国軍は無差別発砲で鎮圧。学生や僧侶をはじめ数千人の市民が殺された。翌月に国軍がクーデタで権力を完全掌握した。このクーデタでビルマの学生たちが海外に避難した。「在日ビルマ市民労働組合」を組織して活動しているミンスイさんもこのとき日本に逃れ、亡命した。ビルマに帰国しNLD(国民民主連盟)を結成して民主化を闘っていたアウンサンスーチーさんは、89年に国軍に拘束され15年間軟禁された。ミャンマーの人々は、多くの学生・市民の血が流されたこの1988年「8月8日」を「民主化運動を忘れない日」として「8888運動」に取り組んでいる。
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